生田神社
神戸の繁華街・三ノ宮駅から北に200m歩いたところにあります。
御祭神は稚日女尊(わかるひめのみこと)を祀っています。
稚日女尊(わかるひめのみこと)とは、天照大神の和魂(にぎみたま)あるいは妹神と伝えられ、稚くみずみずしい日の女神様であり、物を生み育て万物の成長を御加護する神様です。

生田神社の起源については、
日本書記に、“神功皇后は、夫の仲哀天皇の死後、西暦201年から269年の間政務を執った。その間、朝鮮半島に出兵して新羅国を攻め(三韓外征)、新羅は戦わずして降服して朝貢を誓ったとされる。
三韓外征の帰路、敏馬の港で船が進まなかったため、生田の地に稚日女尊(かるひめのみこと)を祀った”と記されています。

酒造りについては、
平安中期に編纂された法令集「延喜式」に、毎年”新羅より賓客が来朝した時、各地より集まった稲を使い、生田神社の境内で神職が醸した神酒を【敏馬神社】で振舞って慰労の宴を催した”とあり、これが灘五郷における酒造りの始めとなったと伝えられています。
JR三宮駅から歩いて数分、鳥居をくぐり、まっすぐ本殿に向かう流れを右へ直角に曲がると、「灘五郷酒造り発祥の地」の石碑があり、後に酒造りの神様「松尾大社」が祀られています。