敏馬神社(みぬめじんじや)
JR灘駅南口から約500メートル、国道2号に北接する丘の上にあり、御祭神は素戔嗚命を主祭神とし、天照皇大神、熊野坐神を配祀しています。

御由緒として、摂津風土記に、「神功皇后の新羅征伐後のお還りの時、この地で船が動かなくなったので、占いに問うと神の御心なりと。故に美奴売(みぬめ)の神様をこの地に祀り、船も献上した」とある。これを当社の縁起にして、神功皇后摂政元年(201年)のご創建となっています。

この神社は酒造りと直接関係ないが、ご本殿のある高台は、その昔スロープをつくって海中に突き出た岬で、この一帯は奈良時代、「敏馬(みぬめ)の浦」・「敏馬の泊まり」といわれた港で、延喜式に「新羅より賓客が来朝した時、”生田神社”で醸した神酒を振舞って慰労の宴を催した」、日本で最古の国際港であり、故に“神戸港発祥の地”と考えられています。

江戸時代の敏馬神社(岩屋・味泥・大石の産土(うぶすな)神)絵図(神社パンフレットより)