松江で立ち寄った「酒と発酵いしはら」は、単なる酒屋ではなく、島根の日本酒と発酵文化を観光客にも楽しんでもらうことを目指した「観光型酒販店」です。創業100年を迎えた老舗・石原酒店の歴史を受け継ぎながら、店主の松本真佐子さん(唎酒師・熱燗師)が新しい形の酒屋として2024年にオープンされたそうです。


店内には島根の地酒を中心に数多くのお酒が並び、思わず頬が緩みます。また、「発酵」を大きなテーマに掲げており、甘酒や麹製品、醤油、みりん、発酵調味料、酒粕を使った食品など、お酒以外の商品も充実しています。秋田の「稲とアガベ」の発酵マヨネーズなど、島根ではなかなか出会えない珍しい発酵食品もあり、見ているだけでも楽しめました。
特に印象的だったのは、この店ならではの「丸打ち」です。店内中央には酒樽を活用した丸い「縁テーブル」が置かれ、一般的な角打ちとは違い、人と人が円になってお酒を楽しむスタイルが提案されています。島根らしい“ご縁”の文化を感じられる、魅力的な空間でした。


地酒の販売にとどまらず、日本酒や発酵文化を通じて島根の魅力を発信する姿勢も印象的でした。旅先で地域の食文化や人とのつながりに触れられる、松江ならではの素敵なお店です。

「開春 生酛純米吟醸」
穏やかな香りと柔らな甘みの純米吟醸
蔵元:若林酒造
住所:島根県大田市温泉津町温泉津大字小浜ロ73
電話:0855-65-2007
URL:https://www.kaishun.co.jp/

「李白 純米生原酒 春陽(生)」
マスカットやライチのような華やかな香りを引き出し、淡麗でさっぱりとした後口を実現しました。火入れを一切しない「生」ならではのフレッシュ感と、「春陽」特有のフルーティーな香りが楽しめます。
蔵元:李白酒造
住所:島根県松江市石橋町335番地
電話:0852-26-5555
URL:https://rihaku.co.jp/

「特別純米酒 豊の秋 雀と稲穂」
“ふっくら旨く、心地よく” 豊の秋のポリシーを最も忠実に表現した特別純米酒です。ご飯を噛みしめた時のようなやわらかな旨味を、芳醇で落ち着いた香りが引き立てます。穏やかな香り、まろやかに広がる甘味、そしてふくらむ旨味が特徴です。また“燗上がりの酒”としてファンも多く、特に45℃のぬる燗ではコクと旨みを一層引き出し、心地よく酔わせてくれます。
蔵元:米田酒造
住所:島根県松江市東本町3丁目59番地
電話:0852-22-3232
URL:https://www.toyonoaki.com/

「純米吟醸 雪女」
小泉八雲の怪談シリーズ
すっと冷たいのに、どこかあたたかい。控えめな香りと繊細な味わい。雪女のような凛とした強さを感じる一本です。
蔵元:米田酒造
住所:島根県松江市東本町3丁目59番地
電話:0852-22-3232
URL:https://www.toyonoaki.com/
*****番外編*****

松江城(別名:千鳥城)
1611年に築城された現存12天守の一つで、国宝に指定されている貴重なお城です。
優雅に広がる屋根の形が千鳥が羽を広げた姿に似ていることから「千鳥城」の別名で親しまれる松江市のシンボルです。

出雲名物「割子そば」
3段重ねで提供され、一段ずつ薬味やつゆを加えて、次の器に移して食べていくスタイル。
甘皮まで一緒に挽いて使うから、香りが格段に強く、味にもコクがあります。

足立美術館
実業家・足立全康が創設した美術館で、横山大観をはじめとする日本画の名品を数多く所蔵。 また「庭園も一幅の絵画」を理念とする美しい日本庭園で世界的に知られています。
四季折々に表情を変える庭、細部まで行き届いた手入れの素晴らしさは、静かで贅沢な時間です。

足立美術館 茶室 寿楽庵
純金の茶釜で点てた抹茶と地元銘菓を味わいながら、白砂青松庭を“生の掛軸”に見立てた趣ある景観を眺めながらの優雅なひととき。

人気ドラマ「VIVANT」関連のお土産が数多く並び、地域を挙げた盛り上がりが感じられます。
酒と発酵 いしはら
住所:〒690-0843 島根県松江市末次本町54-2
電話:0852-21-2303
URL:https://saketo.org/

