(その2) 『播磨国風土記』
『播磨国風土記』は、霊亀元年(715年)~霊亀3年(717年)頃に編集されており、そその伝本は平安時代末期の写本で、この写本は国宝に指定されており、現在、天理大 学付属天理図書館が所蔵しています。内容的には、風土記の特長の一つであるその土地の謂れが数多く採録されています。
酒の造り方は「カビ(麹)の酒」です。
“神様に供えたご飯が濡れてそこにカビが生えてきたので、それでお酒を作って神様に庭酒(お神酒)を献上して酒宴を行った”
ここで、ワンポイントレッスンです。
日本で初めて、麹を使って日本酒を造ったといわれている記述で、ここに米を原料とする酒造りの出発点がありました。この場所は、現在の兵庫県宍粟市にある庭田神社と考えられています。
(つづく)